死について

Posted by 松長良樹 on 05.2017 0 comments 0 trackback
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 似非小説… あるいは小咄? というものが書けなくなったので、エッセイ…… いやいやそんなかっこいいものじゃないけれど、最近思うこと昔から思うことを正直に文にしていこうかな… なんて思う次第です。
 私はもう還暦を過ぎました。それなので死について重くならない程度に書いてみたいと思います。

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Category : エッセイ

ロケットの中の殺し屋

Posted by 松長良樹 on 07.2016 0 comments 0 trackback
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 漆黒の闇の中を音もなく航行する一隻の宇宙船があった。クルーの総員はわずか13名、キャプテンのナカノは優秀なクルー達に感謝し、愛着を憶えていたがそれを口には出さなかった。彼は任務に規律を重んじる誠実な人間に違いなかった。
 そんな折、地球の基地局から通信が送られてきた。それは極秘で暗号化され通信士さえその内容を知ることはできない。ナカノはそれを自分の個室に入って読んだ。そして眉間に皺をよせて低く叫んだ。誰にも聞こえないように。

チーズと鼠

Posted by 松長良樹 on 08.2016 0 comments 0 trackback
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 ある時一匹の鼠がチーズのかたまりを見つけました。すぐに仲間がきて別けてくれと言いましたが、その鼠はそれが嫌でした。独り占めにしたかったのです。そこで鼠はうまくネコの鳴き真似をしました。
 とても上手だったので仲間は本物の猫が来たのかと思い一目散に逃げました。その鼠はクスクス笑いながら、さてチーズをゆっくり食べようと思いました。
 ところがさっきの猫真似に興味を示した、本物の猫がやってきてあっさり鼠を食べてしまいました。
 ――というお話をトムとジェリーが肩を組んで笑いながら読んでいましたとさ。

                                        ウソップ童話より

目を開けると…。

Posted by 松長良樹 on 08.2016 0 comments 0 trackback
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 ――ある博士がいた。物理が専門で、いたって善人で、この上なく優秀だが平和主義の博士である。

 その博士が世を憂いた。その理由は世界が平和ではないからだ。世界中で内乱が頻発し、テロが起こり、争いが憎しみを生み、その憎しみがいくつもの悲劇を生み落として行く。

前向きな人

Posted by 松長良樹 on 29.2016 0 comments 0 trackback
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 マイナスの感情は人の心に重大な影響を与える――。
 高名な博士がそう訴えた。ネガティブな情緒はストレスを増幅して心身ともに蝕む。

 つまり人は過去の失敗や、脅迫に近い教訓や、悲痛な体験よって縛られ先に進めない。恐怖が足に絡みついて前に進めない。
 ――負のスパイラル。これでは進歩的ではない。

 ポジティブ思考をする事。そしてそれを習慣づける事。それでこそ明るい未来が開かれ、云々――。
 高名な博士は、その手段として過去の忌まわしい記憶を消すことを提唱した。そしてカリキュラムを作成し、記憶消去法によって、その教えに賛同した人々のマイナス記憶を消していった。
 
 楽観主義を身に着けた男はいつも笑顔でいられた。
 
 そしてその男は赤信号を無視して最初に車に轢かれた。

                                 END
 
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