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自殺薬

Posted by 松長良樹 on 21.2016 0 comments 0 trackback
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 恐ろしい保険金殺人が行われようとしていた。標的は夫。妻の魂胆は、発明狂の博士が作りあげた自殺薬を使うこと。この薬を服用した者は一週間以内に確実に自殺する。
 妻は密かに入手した自殺薬をワインに混ぜたが、夫はグラスのワインの味がおかしいのに気づき、グラスを戸建ての窓から投げ捨てた。そしてそのワインは乾いた地面に吸い込まれた。
 そこまでは良かったが、博士はこうも言った。この薬はすべてのものに効くと。

 するとその直後に地球の軌道が外れ、太陽に向かって……。

end
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願い

Posted by 松長良樹 on 04.2016 0 comments 0 trackback
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 曇り空の市民公園をジョギングしていると悲鳴がした。私は聞き耳を立てた。だれかが公園の近くの川で溺れているらしい。私はまわりに助けに行けそうな人がいないか冷静に観察してから、これは緊急だと悟り、私が助けに行かなければなるまいと思った。もう四十に手が届く年齢だが水泳には少しばかり自信がある。
 私は軽装だったのでそのまま川に駆けていき、思い切り飛び込んだ。もちろん私は水難事故の場合、飛び込むのは最終手段だと知っている。が、私はあえてそれをした。
 急流のなかを泳ぐと、溺れているのは子供でパニック状態に陥っていた。身の危険を感じた私は、子供を咄嗟に殴って意識を飛ばした。こうするより他にない。
 そしてようやくの思いで岸にたどり着いた。もう少しで私自身も流されるところだった。公園の石畳まで男の子を引っ張り上げ水を吐かせ、人工呼吸をした。もう大丈夫だ。

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旅の化け物 (昔話風)

Posted by 松長良樹 on 10.2016 0 comments 0 trackback
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 これはもうだいぶ昔の話なんだが、ある若者が北の地方を旅しているとな、夕暮れ時に山道に迷ってしもうて、ちょうど村があったので一夜の宿を求めてのう、村に入っていくと、なんだか村の衆が浮かない顔なんだな。なんかこう覇気がなくって、沈んだ顔をしておる。旅の若者は多少の金は持っていたから、宿を頼むとな、飯がないというのじゃ。
 これにはさすがに若者も驚いてのお、ずいぶん意地の悪い村だと思っていたら、本当に飯がないらしいんじゃ、だがよう、外は寒いしな、野宿なんてできないし、宿に上がり込んだ若者は、囲炉裏で体を充分に温めてから、傍にあった鎌を握りしめると、寒空に飛び出して行ったのじゃと。なかなか若者が帰らないので、村人も旅人はもう帰らないのかと思っているところへ、若者は帰ってきたんじゃな。頬を真っ赤にしてな、息を弾ませ、大きな猪を肩に担いでおったそうだ。

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お知らせ

Posted by 松長良樹 on 10.2013 0 comments 0 trackback
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講談社さんから本を送っていただきました。嬉しい限りです。59編の様々な作品群。

興味がある方はぜひどうぞ。ちなみに私のも一遍出ています。よろしくどうぞ。近日発売!!
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