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聖夜

Posted by 松長良樹 on 30.2010 8 comments 0 trackback
X’mas短編競作企画参加作品  

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 ――雪の降りしきる夜だった。一人の少女が雪の積もった石畳の路を歩いていた。
 しっとりとした栗毛に利発そうで大きな瞳、襟元には赤いマフラーを巻いていた。息は白い靄(もや)になって冷たい空気の中を漂う……。

 彼女が足早に外灯のある街角に差し掛かると、路肩に得体のしれない塊があるのに気づいた。好奇心でいっぱいな瞳が輝いたが、それがもそもそと動いたとき、不安そうに立ち止まって後ずさりした。
 でも眼を凝らして見ると、それが人だとわかった。大きな毛布のような外套をすっぽりと頭から被り、図体の大きな人間がその場に蹲っている。

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