続・幻想奇譚 2

Posted by 松長良樹 on 28.2011 0 comments 0 trackback
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 あいにく彼女は文学にはあまり興味はないらしかったが、その艶のある外見に似ず、私の話に合わせるように気を遣っているのがよくわかった。なぜだろう? ああ、なんという素直な優しさだったろうか。
 なぜか島崎のあの時の驚いたような、まずいぞと言いたそうなあの顔を私は覚えている。
 しかし、彼女が時折り見せる遥か彼方を眺めるような、なんとも儚気な視線もまた私の心を変な具合に時めかせてしまったのである。


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