聖獣の系譜 6

Posted by 松長良樹 on 31.2012 0 comments 0 trackback
縺・♀・具ス具ス祇convert_20120527105308

 望月はようやく目を開けたがまだ目眩が残っていた。薄暗い部屋の中を見回し、失せた記憶を手繰り寄せようとしてもがく。細かい痙攣に似た震えが全身に頻発している。自分の喘ぎが音のない世界に拡散して凍りつく。
 ――いったいどうしてこんな事になってしまったのか! おぼろげな意識がしっかりしてくると、自分が頑丈な鋼鉄の椅子に拘束され上半身を裸にされている事がわかった。冷たいコンクリートの床、むき出しの鉄の柱、窓さえない密室である。
 闇雲に頭を振るとジグソーパズルみたいに、ばらばらに飛散した記憶の断片がつながりだし、忌わしい記憶が鮮明となった。

スポンサーサイト
Category : 聖獣の系譜
 HOME 
▲ top