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神を呼び出した男

Posted by 松長良樹 on 04.2013 0 comments 0 trackback
名称未設定-1[1] (2)

 そこに現れた人物は卑弥呼の時代にでも流行していたような、白装束を身に纏ってはいたが、頭は禿げていた。白い無精ひげを伸ばし、目はとろんとして眠そうであった。が、山田博士はその人物をとても愛おしそうに、或いは敬虔に仰ぎ見て、その前に跪いた。
「神様、ようこそ御出で下さいました」
 薄ぐらい研究室で熟年の山田博士は目を輝かせ、そう言う。博士は長年の研究の末、ついに神と呼べるものをこの世に復活せしめた。常に学界からも妻からも変人扱いされてはいたが、博士の気持ちは折れなかった。博士は神というものを信じ、神に魅入られ、長年研究に研究を重ねていた。神を統計分類し、博士の知らない神などほとんどいなくなった。中でも日本古来の神に博士は特別な好奇心を抱いた。山田博士は決して奇人ではない。それどころか博士の熱意とヒューマニズムこそが今回の奇跡を生んだ。

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