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青い瞳のエミーナ 13

Posted by 松長良樹 on 03.2011 0 comments 0 trackback
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「娘をここに連れて来い」
 西条が机の上のインターホンのスイッチを入れてそう言った。
 一分もしないうちにサングラスの男がエミーナを連れて部屋に入ってきた。赤いネクタイの男だ。エミーナの腕を掴んでいた。
 エミーナは黒いロングドレスをまだ着ていた。恐怖に目を細めていた。
「綺麗なドレスだね。高林君、きみがこれを買ったのかねえ。えっ」
「ええ、まあ」
 高林が答えた。
「趣味がいい。上品だよ」
 そう言ったかと思うと西条はそのドレスの胸元をつかんで力任せに引き裂いた。絹の破ける音が部屋の中にはしった。
「きゃっ」
 と言ってエミーナが前を押さえた。白い肌がむき出しになった。柔らかそうな乳房が揺れていた。
「な、なにをするんだ!」
 高林がエミーナをかばおうとした。サングラスの男が後ろから高林の腕をひねった。凄い力だった。関節を取られて身動きが出来なくなった。
「いい身体だ。男を惑わす」
 西条がしげしげと舐めるようにエミーナの身体を見回した。
「どうする? 高林君。この身体を傷つけるのは忍びないんだがねえ」
 西条はエミーナの着ているものを全て引き裂いた。まるでライオンがカモシカを捕らえるようであった。見る間にエミーナの裸身が晒されていった。
「いやっ」
 エミーナが悲し気な声をあげた。
「道具をもってこい」
 ドアが開いて青いネクタイの男が入ってきた。手にペンチとドリルとロープを持っている。
「この娘を柱にくくりつけろ」
 西条が命令し、その男が無造作にエミーナをロープで柱に括りつけた。高林はもがいたが腕に激痛が走るだけだった。
「まず。手の爪を一枚づつ引き抜こうか。痛いだろうな。それが済んだら足の爪だ。そして目をくりぬく」
「や、やめろ。頼むからやめてください。酷いよ。あんまりだ」
 高林が尋常でない声を出した。
「わしは拷問のプロでもある。この方法で悪人どもの口を割らせて来たんじゃ」
「……」
「人間の指先には神経が集中している。指先は敏感なんじゃ。そこを攻める。苦しむぞ。失神したら、また水でもかけて意識を取り戻させる。何度でもな。高林君。君は見学者だ。目は逸らせられない。エミーナが発狂死するところを見届けるんじゃ」
「その娘に何の罪があるんです。こんな酷い事をして楽しいんですか」
「この娘に罪なんてないさ。素直でいい子だ」
 西条がドリルをつかんだ。スイッチを入れる。キーンと嫌な音がした。
「そうだ。まず片目をつぶそう」
「酷い。残酷だやめてくれーっ! 頼むからやめてくれーっ!!」
 高林が絶叫に近い声を出した。すでに泣き顔だった。
「うっわーっ! うっううううわーっ」
 高林が全力で泣き出していた。恥も外聞もなかった。
「だったらやるか。簡単なことなんだ。君は引き金を引くだけ。それだけだ」
「エミーナと僕の命の保障は……」
「わしも伊達にこの組織の幹部はやってはおらん。嘘はつかん。わしにもプライドというものがあるからな。エミーナと君の自由を約束するよ」
「……はい」
 高林が小さい声で泣きながら言った。
「なんだ? 今何と言った。聞こえんぞ」
「はい。と言ったんですよ」
「やる。ということか?」
「はい。やりますよ」
 高林の眼が真っ赤に充血していた。鼻水が垂れていた。
「そうか。よし、それでいい。君はエミーナと会った時点でこうなる運命だったんじゃよ。君は英雄だぞ。相手は悪魔みたいな奴なんじゃ」
 西条の眼が輝いて、生き生きとしていた。
(あんたこそ、悪魔だ)高林は心の中でそう思った。
 エミーナが無言で高林を見つめていた……。

                     つづく
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