ダークサイド 3 不老の人

Posted by 松長良樹 on 16.2011 2 comments 0 trackback
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 秋の日の午後。私は枯葉の絨毯を踏みしめて並木道を歩いていた。
 すると葉巻を吹かす老人がそこに静かに佇んでいる。品格があり穏やかな眼をしていた。
 私を見て微笑むので私も軽く微笑んでいた。
「あなた、長生きがしたいかね?」
 と老人が、だしぬけにが訊く。
「えっ、はあ」
 私はあいまいな返事をした。
「わしはもう200歳になろうとしておる」
 老人はそう言って自分の足元に視線を送った。
 
 彼の脚からは根が生えて地面に刺さっていた……。

                      おしまい。
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植物って元来、本当に不死なんじゃないかって思うんです。
屋久島の屋久杉とか、もう1世紀単位で生きてる植物。
あれは生きてるんですよね。
どうやってそこで生命をはぐくんでいるか、考えれば考えるほど
不思議です。
2011.01.17 03:27 | URL | hiro1468 #TJdQLek. [edit]
hiro1468さん。コメントありがとうございます。
同感ですね。植物は動物よりある意味凄いです。
成長不可能な場所にさえ平気で生えてきます。
盲目的とさえいえるその生きる意志はいったい誰に授かったのでしょうね?
2011.01.17 21:38 | URL | 松長良樹 #- [edit]


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