聖獣の系譜 1

Posted by 松長良樹 on 26.2012 0 comments 1 trackback
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以前掲載していた「獣の刻印」の続編です。望月丈を主人公に据えてみました。(#^.^#)

「獣の刻印」の粗筋
●青年、望月丈はマッドサイエンティスト黒川の手によって、昔フランスな片田舎に現れた怪物ヴェードを倒すために聖女マリアが世に遣わした聖獣(黒豹)の血を討たれてしまい。魔豹に変身するようになってしまった。ある時同じ聖獣の血を持つ悪人と死闘の末、海底に沈んでしまったが……。
序章

 海藻がつくり出す幻想的な海の森は海中の生態系を支えている。海の森が育む神秘の海底世界には深海魚が蠢き、異様な姿の尾索動物達が生息する。なんと奇妙で美しい世界なのであろう。その海底の岩肌の深く入り組んだ迷路には、まるであのクトゥルフ神話の忌まわしい神々がいつ出現してもおかしくはなさそうだ。そんな風に暗い夜の底に沈んだ青白い海底世界は様々な幻覚を喚起するようである。
 その中にまるで周囲と調和しないものが静かに横たわっていた。その異物に興味を示した深海魚が餌と勘違いして歯を立てたが、異様な弾力と反発力によって歯が立たず、やがて諦めてどこかに泳いで行ってしまった。それは男の水死体のようで頬は蒼白く、死んだように目を閉じていた。長髪がゆるい海流に揺れていた。青一色の世界でそれは異質なオーラを発散していた。
 そしてそれは磯巾着が頬を這った時に薄っすらと目を開いた。磯巾着を払いのけ男は大量の泡を口から放出させた。まるで母体の赤ん坊が身悶えするように男は体をくねらせ、懊悩に身をよじる。その時彼の脳内で何かが爆発した。初めは定まりもしなかった視線に見る見る生気が蘇えってゆき、純粋無垢な生存本能だけが男の身体を突き抜けてはしった。

 ――数奇な運命に弄ばれる男、望月丈。彼は聖女マリアのつかいであり、聖獣の血が脈々と体内に生きづく超人だ。そうだ、一介の人間であった彼はある時生まれ変わったのだ。彼は鋭敏な戦士であり、同時に強固な意志を持ち合わせた獣人である。彼は一瞬海面を仰ぎ見ると、その淡い光を頼りに力強く泳ぎ始めた。

つづく
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以前掲載していた「獣の刻印」の続編です。望月丈を主人公に据えてみました。(#^.^#)「獣の刻印」の粗筋●青年、望月丈はマッドサイエンティスト黒川の手によって、昔フランスな片田
2012.05.26 22:55 まとめwoネタ速neo
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