聖獣の系譜 7

Posted by 松長良樹 on 01.2012 0 comments 1 trackback
縺・♀・具ス具ス祇convert_20120527105308

 その時ドアが開いてもう一人の人間が入ってきた。と二人が畏(かしこ)まるようにして一礼をした。雰囲気からして彼らの上司か、とにかく身分が上のようだ。
 その男は壮年の痩身の男で空恐ろしいほどの威厳のようなものを身体から発散していた。ステッキをつき、まるで旧日本軍の士官のような軍服を着ていた。頬に傷があり、眼光に刃物のような鋭さを秘めていた。男の名は兵頭玄一。ダークムーンの功労者であり物理学の博士でもあった。男は望月に近づきじっくりと値踏みでもするような目つきをしてから低い声を出した。
「これが豹か?」
「はい」
 田沼勇二が神妙に答えた。
「なあ、君、望月とかいったか、我らに協力せんか」
「……」
 望月は目を閉じたまま無言だった。
「ところで田沼、黒川の研究資料は手に入ったのか?」
「そ、それがあの精神療養院は警察が介入してすべての資料を引き上げてしまいました。我々が東少年を探している間に、一足違いで検察が乗り込んできたのです。警察は黒川殺害事件を調べていますし、今のところ手が出せません。警察はあの病院を閉鎖し地下の人間達もすべて他の病院に収容してしまった」
「面倒なことになったな、まあ奴らのような低能どもに聖獣の秘密は簡単には解けまいが」
「ここに何よりも勝る資料がありますから……」
「そうだな、よく彼を確保したな田沼」
 田沼勇二がまた畏まって一礼した。

                      つづく
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 その時ドアが開いてもう一人の人間が入ってきた。と二人が畏(かしこ)まるようにして一礼をした。雰囲気からして彼らの上司か、とにかく身分が上のようだ。  その男は壮年の痩
2012.06.01 20:19 まとめwoネタ速neo
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