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聖獣の系譜 17

Posted by 松長良樹 on 11.2012 0 comments 1 trackback
縺・♀・具ス具ス祇convert_20120527105308

 二人がそんな会話をしているうちに廊下にまた足音が響いてきた。どうやら二人らしい、一人はハイヒールみたいな靴音である。そして二人は牢獄の前までやって来て中を覗き込んだ。一人は田沼美沙子でもう一人は田沼勇二であった。田沼美沙子はまるでレディガガみたいなレザーの黒のボディスーツを着ていた。勇二は痩身で神経質そうな切れ長の目で二人を睨むようであった。
「あなたたちも馬鹿な真似をしたわねえ……」
 田沼美沙子が蔑むように言ったが中の二人は何も語りはしなかった。
「しかし奴の腕時計が車のダッシュボードの中にあったのになぜ気づかなかった?」
 田沼勇二が美沙子に問いただすように言った。
「あいつらは間抜けなのよ、いずれお払い箱にするわ」
「あの抜けた連中に望月の所持品の確認を任せるんじゃなかった。おかげでまた厄介を背負い込んだじゃないか。あの馬鹿めらが! で、このふたりをどうする気だ美沙子」
「隣国にでも売りつけて洗脳して工作員にするか、それがだめならコンクリート詰めにして海底か沼にでも沈めるしかないわね」
 うそぶくような美沙子。意外にも平然としている。
「とんだリスクだぞ美沙子」
 勇二の眉間に深い皺がよった。
「仕方がない。事故にでも見せかけ始末するしかないな」
 冷酷非情な勇二の口調と、その言葉にすっかり意気消沈したような須藤研一であったが急に立ち上がって恐る恐る二人に質問した。
「望月さんはどうしました? ここにいるのですか」
「さあ、どうかしらねえ」
 はぐらかす様に言って薄笑いを浮かべる。
「どうせあんた達もう帰れないのだから教えてあげましょうか。あの望月と言う男はあたしたちの科学者がこしらえた怪物なの、だからあたしたちが回収したってわけよ。どう驚いた?」
「……」
 若い二人はただ茫然としていた。そして化石になったように押し黙っていた。むりもない彼らには何の罪もないのだ。それなのにこんな理不尽な事があっていいものなのか?

                      つづく
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Category : 聖獣の系譜


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 二人がそんな会話をしているうちに廊下にまた足音が響いてきた。どうやら二人らしい、一人はハイヒールみたいな靴音である。そして二人は牢獄の前までやって来て中を覗き込んだ。...
2012.06.11 21:10 まとめwoネタ速neo
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