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密室殺人

Posted by 松長良樹 on 04.2010 2 comments 0 trackback
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 ボスが凄みのある声で言った。
「この家の中の奴がターゲットだ。さあおまえら、家をゆすれ!」
 ボスに逆らうと恐ろしいから俺たちは言うとおりにした。しかし無理だった。家は微動だに動かない。
 俺たちは殺し屋だ。もちろん殺しのプロ集団だ。
 訳がわからないだろうからボスの計画を説明しよう。

 まず殺しのターゲットが今、この小さな家に一人でいる。
 そしてボスの考えたのは密室殺人。最近のボスはただ相手を殺すだけでは飽き足らず、美学と言えるほどのこだわりを持って事をなすのだ。
 詳しく述べよう。深夜に相手が寝ている家を激しく揺す振る。そうすれば相手は家の柱や、壁に頭をぶつけてくたばると言う仕掛けだった。
 しかし家は重すぎて僅か数人の殺し屋集団では揺すれなかった。

「どうしましょう、ボス」
 俺はボスの気に障らないように、アホらしい気分を堪えながらそう言った。
「仕方がねえ、家のドアを閉めて鍵をかけろ! そして窓という窓を全部閉めて隙間をガムテープで塞ぐんだ」
「どうするんです? ボス」
 俺がそう言うと俺たちは怒鳴られた。
「つべこべ言わずに早くやれ!」
 俺たちは無言でボスの指示に従った。作業が終わるとボスがこう言った。
「よし、壁に穴を開けて空気を抜くんだ」
 俺たちは顔を見合わせた。どういうことだと思っているとボスが言った。
「真空ポンプで空気を抜き、奴を窒息させるんだ!」
 俺たちはただ言われた通りにした。そして真空ポンプを作動させた。ポンプが勢いよく回りだした。

 しばらくして奴は見事にくたばった。しかしそれは酸欠死ではなかった。家全体がペットボトルみたいにペシャンコに潰れた。奴は家に圧迫されて死んだんだ。
 しかし、その際に大きな音がして俺たちは即、警察に捕まってしまった。

 それなのにボスはなんか歪んだ笑みを浮かべて満足気だった。
 密室殺人はとりあえず成功したと思ったのかもしれない。

 俺たちはそれ以来、ボスのもとを離れた……。
 ――やってられない。

                      おしまい。

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こんな密室見たことないです!
圧縮袋みたいな殺人。
ぺしゃんこってのが、思いっきりが良くて、いいですね。
2010.11.04 22:25 | URL | ヴァッキーノ #- [edit]
なんか意表を突く密室考えてたみたけど
変なんなっちゃいました!
2010.11.05 20:29 | URL | 松長良樹 #- [edit]


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