●大それた願い

Posted by 松長良樹 on 24.2013 2 comments 0 trackback
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 青年の前に魔人が現れた。そのいきさつは省略するが、青年はひょんな事から偶然魔法のランプを拾ったのだ。
「よし何でも三つの願いを叶えてやる」
 魔人がお決まりのセリフを言うと青年はちょっと考え込んでこう言った。
「まず、あなたを十人に増やしてほしい。そうすれば願いは三十になる」
「なんだと!?」
「いや、ものの本によりますと、願いの数を増やせと言うのは、違反と知っていますが、魔人の数を増やせと言うのは違反ではないはずです」
 すると魔人は魔人マニュアル、それに願い事規約を取り出し、懸命にページを捲り始めた。額にうっすらと冷や汗が滲んでいた。

                             おしまい

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なるほど、面白いがその試みには大きな欠陥があるねワトスンくん。

なぜなら、現れた魔神たちが互いに「この場から逃げ出す」という「相手の魔人の願い」をかなえるから、結局この青年にはなにも残らないんだ。

世の中そう甘くはない、ということだよ。さて、ロイロット博士の件について相談しようか。これもまた興味深い事件らしいよ。
2013.10.25 17:25 | URL | ポール・ブリッツ #0MyT0dLg [edit]
ポール・ブリッツさん。コメントありがとうございました。
ご明察、そのままの流れを追加すれば、更に面白いS&Sと完成されますね。
ただワトスンもこういいます。
「ホームズ、言葉を返すようで悪いんだが、魔人の規約には魔人は魔人の願いを叶えてはならないという項目が最近追加されたときいた。人間の願いが巧妙になって、魔人がランプから解放されてしまうからね」(#^.^#)
ありがとうございました。
2013.10.25 18:51 | URL | 松長良樹 #- [edit]


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