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お願い

Posted by 松長良樹 on 26.2013 0 comments 0 trackback
名称未設定-1

 海岸淵を小さな女の子が歩いていた。白い帽子とイチゴ柄のフリルのついた服を着た、可愛い子だ。だが様子を見ると随分悲しそうだ。やがて女の子は石ころの多い海岸で、古びたランプを拾い、好奇心いっぱいにそれを擦ると、案の定、そこに魔人が出現した。
「なんでも願い事を三つ叶えてやる。言ってみろ」
 女の子はあまりの驚きに尻餅をついたが、魔人をじっと見つめこう言った。
「え、ほんとうなの? なんでも願いを叶えてくれるの?」
「ああ、本当だ!」
「じゃあいうけど、実はあたしのお父さんが病気で死んでしまったの。とっても悲しいの。だからあなたが替りに可哀想なお母さんのために、あたしのお父さんになって」
 魔人は複雑な表情をつくった。そして態度をかえてきた。
「ねえ、おじょうちゃん。飴玉でも食べる? ね、もっとちがう事を願おうね、ねっ」
「はぐらかそうったって、だめ。そうはいかないわ。あなた良く見るとかなりイケメンだし……」

                                     魔人逃走。
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