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ある実験

Posted by 松長良樹 on 08.2010 1 comments 0 trackback
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 ――灰色の空に雪がちらついていた。団地の片隅に小学生の兄弟がいた。
 兄が真二で弟が浩二だ。赤いほっぺたをした浩二が元気いっぱいな声で言った。
「にいちゃん。オレ父ちゃんにお守りもらったんだ。いいでしょ!」
 真二が興味本位の顔をして答えた。
「お守りかよ。へえ。でも、そんなもん本当に役にたつのかな?」
「うん。父ちゃんが教えてくれたんだけどこのお守りはねえ、江戸時代大工の辰五郎という人が高い梯子の上から落ちた時、持っていたお守りの板が辰五郎の身代わりに割れて、辰五郎は助かったんだって。それと同じ霊験顕著(れいげんあらたか)なお守りなんだ」
 浩二はそう言って、真二にお守りを差し出した。
「へー。霊験顕著っておまえ意味わかってんの?」
 真二がちょっと意地悪そうな顔をした。
 赤いお守りの袋の中を開けて見ると、浩二という名が書かれた小さな板が入っていた。不思議そうな顔をして真二が言った。
「ふーん、交通事故か何かに遭ってもこの板が、おまえの代わりに板が割れておまえは助かるのか。身代わりってことか」
「うん。そういう事」
 浩二が得意そうな顔をした。真二は暫らく考え込んだ後こう言った。
「じゃあ、このお守りが事故に遭ったらおまえはどうなるの」
 真二はそう言って、浩二の名の書かれた板をアスファルトの地面にいきなり叩きつけた。しかし、板は割れなかった。割れずに地面から勢いよく跳ね返って来た。

 そして……。

                     おしまい。
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しっぺ返しですね。
お守りなんて持つから、それに囚われちゃうってことが
あるかもしれません。
ボクなんて、裸です。
裸が一番ですね。
ぶーらぶら。
あ!
しずくが目に!
2010.11.10 20:35 | URL | ヴァッキーノ #- [edit]


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