宇宙のボールペン

Posted by 松長良樹 on 07.2015 4 comments 0 trackback
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 フェルミのパラドックスと言うのは、なぜ未だに地球以外の知的生物と接触できないのかという、疑問から誕生したらしいが、あるとき、チリのアタカマ砂漠にある電波望遠鏡群が宇宙から来た謎の電波をキャッチした。

 謎というのはこの電波が自然電波でなく、人工電波だという意味だ。この電波を解析するために、膨大な計算が必要となったが、それはスーパーコンピュータによって漸く解読された。その内容をまとめればこうだ。
「親愛なる宇宙の友よ、我々はボールペンの部材を探している。実は我々はボールペンによって生計を立てているのだが、そのボールペン部材が不足している。そして貴方たちの星がその部材を保有していることがわかった。どうか我々にその部材を提供してはくれまいか。どうかお願いする。親愛なる友よ」

 これには世界中の科学者が苦笑した。依りによってボールペン? とは。
 しかしその電波がどの星から来たのかさえ、どうしても突き止められなかった。

 有識者によって様々な議論がなされ、『ボールペンの部材ぐらいなら、いくらでも提供しましょう。それで宇宙人が感謝してくれ、友好関係が築けるなら迷う事はない』という結論が出た。
 そして宇宙に向けて、地球からメッセージが返された。こんな風に。
「親愛なる宇宙の友よ。解りました。我々の星にはボールペンの部材が豊富にあります。貴方たちに喜んでボールペンの部材をご提供しましょう。で、具体的にはどんな部材でしょう?」
「ありがとう」という交信が返ってきた。
 しかしそれを最後に交信は途絶えた。というより交信が出来なくなった。
 それというのも、その直後に筒のような巨大な円筒が宇宙空間に現れ、地球に向かって迫り、地球を半分呑み込んでしまった。
 ああ、それは遠くから見て、まさにボールペンであった。地球を先端のボールにして出来上がった超ド級の巨大ボールペンであった。
 しかし、このボールペンを使うものがいるのだとしたら、気が遠くなるし、頭がおかしくなる――。
 それにしても、なぜ地球が……。なぜ火星を先に使ってくれなかったのだろう……。

 悔やまれてならない。

                                        End
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最後まで、宇宙人の考えていることがなら、わかりませんでした。

宇宙人と人間の基準の違いに意表を突かれた、そんな感じがします。


きっと、火星は親愛な友達には選ばれなかったのでしょう。


この、結末は私は、滑稽で好きですよ。
こんなふうに迎えればいいと思います(笑)
2015.07.08 12:56 | URL | イロドフジ #DS0o2PSw [edit]
フジさん。コメントありがとうございます
宇宙人の尺度は我々の想像を絶するかもしれず、
そこにフェルミのパラドックスがあるのかもしれません
(*^_^*)
2015.07.08 20:17 | URL | 松長良樹 #- [edit]
松長さん>
リンク確認の報告、忘れていたかもしれません(汗)
確認しましたよ~。

ついでに感想を・・・
ボールペンなのに、地球を呑み込んだのが難しいです。
それが「フェルミのパラドックス」なんでしょうか?
筆記道具にちなんだオチでもよかった気がします。


フジさん>
こちらでははじめまして。
自分を含め2名ほどこちらからHPをリンクしていただいています。
これからも宜しくお願いします。
2015.07.09 23:35 | URL | さっし~かず #A9UWYJHs [edit]
さっし―、コメントありがとうございました。

これギャグなので(#^.^#)荒唐無稽なのです

今度はもっとまともなの書きます。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いしますねm(__)m
2015.07.10 06:46 | URL | 松長良樹 #- [edit]


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