八つぁんと熊さんの会話

Posted by 松長良樹 on 22.2016 0 comments 0 trackback
幽霊


八「熊さん、とうとう幽霊を見せる会社ができたらしいよ」
熊「なにそれ!?」
八「いや、その会社はまだ本物の幽霊を見たことがない人の為に幽霊を見せてくれるんだそうだ」
熊「いったいどんな幽霊を見られるんだよ?」
八「たとえば死んだじいさんとか、ばあさんとか」
熊「ふーん、怪しい気がするけどさ、もし本当だとしたら凄いね。で、どこにあるんだいその会社?」
八「それが、探してもなかなか見つからないんだ」
熊「さがしても見つからない?」
八「……ああ」
熊「なんだよ、幽霊会社か」
八「そっちかい !?」

                 end

蕎麦かもしれない

Posted by 松長良樹 on 06.2016 0 comments 0 trackback
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 宇宙人が言った。
「これはいったいなんだ?」

 ここは地球から遠く離れた惑星。
 遠方に変わった形の山々がそびえ立ち、奇妙な建造物が都市を形づくっている。その中央の広場に複数の宇宙人が集まっている。その容姿については詳しく書かない事とする。なぜって読者が気分を害するといけないから。
 ともかく、そこに提出されたものは地球から持ってこられたものだ。彼らの探査船は何回も地球に送り込まれ、地球研究の足掛かりとして様々なものを収集してきている。
 しかし今回彼らの研究員でもある宇宙船クルーが持参したものは、彼らには見当もつかないものだった。細長くくねくねとしたものだ。
「で、これは?」
 司令官のように規律正しい彼らの一人が、それを持ち帰った宇宙船クルーにそう訊いた。

ダンスのような奥義

Posted by 松長良樹 on 27.2016 0 comments 0 trackback
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 合気道、糖田剛二というのは俺が心の底から崇拝する武術家であり、憧れであり、目標である。彼の数々の武勇伝を述べればその枚挙にいとまがない。
 全身凶器と呼ばれ、向こうところ敵なしの空手家、厳座流、稲生鉄扇が命を懸けた勝負を挑んだとき、糖田剛二は鉄扇の正拳突きや蹴りのことごとくをかわし、鋼鉄と化した人差し指一本を鉄扇の眉間に放って、意識を喪失させた。が、糖田剛二は相手を少しも恨まず、意識を回復した鉄扇に共に修行をしようと申し出て、鉄扇は男泣きでその場を去ったという。
 なんという大きな男であろう、俺はその度量にまず惚れる。同時にその神業に感服する。いったいどうやって糖田剛二はその神技の数々を習得したのだろう? 

長蕎麦コンテスト

Posted by 松長良樹 on 17.2016 0 comments 0 trackback
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 時は元禄元年 将軍が綱吉の時代。蕎麦が大好きな下総の大名が、とんでもない御触れをだした。
 長い蕎麦をつくる事。より長い蕎麦を打った者には褒美を与えるという、風変わりな触れ書きが高札に表示された。
 それを知った下総の庶民が、お上に聞こえないように愚痴をこぼした。
「いや、まいったねえ。いったいお上は何を考えていなさるのか、お犬様の次は長い蕎麦かよ、さっぱりわからねえ」
 町人の伊之助は大工の秀吉にそう言った。
「だけどよ、処罰はなしで、とにかく長い蕎麦を作ればご褒美だと言うんだから、蕎麦職人は喜んでいるかもしれねえなあ、伊之助」

魔法のバスト

Posted by 松長良樹 on 25.2016 0 comments 0 trackback
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 魔法使いさながら、ある発明狂の博士が貧乳を豊かにするブラジャーを発明した。世の殿方は喜び、商品は売れると思われた。
 が、ある時、好奇心いっぱいの若い女性が、それをつけて彼のもとに喜び勇んで駆け付ける。だが、ラブホで彼氏は大きなため息をついた。
 だってブラを外したら……。そのう…。あのう…。

 博士と男性は失望したが、ある程度商品は売れた。

                          END
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